園田新監督の長編映画『消せない記憶』出演者オーディションを開催
函館港イルミナシオン映画祭・シナリオ大賞にて審査員奨励賞を受賞した園田新のオリジナル脚本「記憶代理人」を、『消せない記憶』のタイトルで作者自ら映画化。全国規模の出演者オーディションを開催して、新時代を担う才能を発掘し、国内外の映画祭や劇場公開に繋げていくプロジェクトがスタートした。ティザーイメージビジュアルは、イラストレーター・山口真理子が担当した。
2008年にスキップシティ主催の企画コンペにて選出され、パイロット版が制作された園田による「記憶代理人」。09年に脚本化し、函館港イルミナシオン映画祭にて、映画化への期待を込めた審査員奨励賞を受賞。その後、オファーはあったものの、なかなか映画化に至らなかった経緯がある。
その間、園田は10年以上にわたって脚本改訂を続け、当初の企画コンセプトは踏襲しながらも、全く新しい物語として今回の映画『消せない記憶』の脚本を完成させた。今月より本格的な制作を開始し、出演者は広く公募オーディションにて選考。今秋に撮影し、年内完成、22年の映画祭出品と劇場公開を目指している。
物語は、路上ミュージシャン・神崎優衣と舞台俳優・西潤一は路上パフォーマンスを通じて出会い、惹かれ合う。二人の交際は順調に進んでいるかに思えたが、次第に西の様子がおかしくなり、失踪する。西の行方を探して2年が過ぎたある日、優衣は「西の記憶を預かっている」との手紙を受け取る。”記憶の上映会"を訪れた優衣は、西が抱えていた秘密を知る。
主要キャストのオーディションは、演技経験、事務所所属、フリーランス問わず、全国からの応募を受付。ヒロインは路上ミュージシャンのため、歌唱力があり、ギターが弾けることが望ましいとしている。「オンラインオーディション」と「ワークショップオーディション」の2種類を開催し、撮影期間に都内近郊に滞在できれば、地方在住の俳優、ミュージシャンも応募可能。
【応募資格】
18~55歳
撮影期間(9月下旬~10月上旬)に都内近郊に滞在できる人。
【開催時期】
2021年5月14日~6月末まで(予定)
※配役が決まり次第終了
【エントリー方式】
下記のいずれかでエントリー
(1)オンラインオーディション(無料)
書類+自己紹介動画+課題動画の提出
※選考の上、対面での最終オーディション開催
(2)ワークショップオーディション(有料)
本作の脚本を使ったシーンワーク。
完全予約制、参加費:6000円
開催日程:5月27日(木)12:00~15:30、6月3日(木)12:00~15:30、6月10日(木)12:00~15:30
会場:東京都品川区(参加者にのみ案内)
【登場人物】
西潤一(28) 俳優
神崎優衣(23)路上ミュージシャン
丸山泉(35)花屋店長
雨宮翠(29)プロデューサー
宮沢速雄(42)舞台演出家
濱田学(39)宅配ドライバー
三枝奈緒(22)花屋の店員
矢島浩樹(29)花屋の店員
坂東宏(50)西の上司
是清監督(45)舞台演出家
内藤聡(55)医師
篠原恭子(30)施設職員
記憶代理人(年齢不詳)
ほか
【応募方法】
ホームページのフォームよりエントリー。
■監督からのコメント
本作の企画から実に13年もの月日が経ってしまいました。その間、何度も脚本を書き直し、ようやく映画化まで来られました。映画化の話が流れる度に何度も挫折しそうになりましたが、執念で脚本のリライトを続けました。
企画当初のアイデアとしては、「記憶喪失の男(記憶代理人)が他人の記憶を集めながら自分の記憶を探す」というものでしたが、記憶代理人を主人公にした群像劇から、記憶にとらわれた一組のカップルを主軸にすることで、普遍的かつ力強いストーリーになったと思います。
本作が目指すのは、「音楽」×「映像」=「感情」です。路上ミュージシャンの音楽と映像が一体となって押し寄せ、大きな感情の波に包まれるような作品にします。コロナ禍での制作は困難が予想されますが、どうか完成まで見守っていただけますよう、お願い申し上げます。そして今回は、出演者オーディションを開催します。新たな、刺激的な才能との出会いを期待しています。
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