2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』はオーディションでヒロインを決める シンデレラストーリーを用意するNHK 鳴海唯に続け!
28日NHKは、2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(第105作)を制作すると発表した。本作は祖母・母・娘、3世代ヒロインが織りなす、小さな奇跡に満ちた100年のファミリーストーリー。“NHK”史上初となる3人のヒロインとなる。脚本は連続テレビ小説『ちりとてちん』(2007年)を手掛けた藤本有紀氏がまったくのオリジナル作品を書き下ろす。
「私の知らない母、私の知らない祖母。そして、母の知らない祖母、私の知らない未来…ラジオがつないだ小さな奇跡」を描く本作。戦争で夫と死に別れ、娘を置いてアメリカに渡るしかなかった祖母・安子(やすこ)。親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・るい。時代劇の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所をみつけていった娘・ひなた。3人はラジオで英語を聴き続けることで、それぞれの夢への扉を開いていく。「小さな一歩一歩を積み重ねることが、思ってもいない人生を切り開き、明るく照らしていく」波乱万丈なハートフルコメディとなっている
本作のヒロイン未定でオーディションを用いて決定する模様。ヒロインオーディションは今夏に開催することも明らかにした。本作では祖母・安子(やすこ)の若い頃を演じるヒロイン、母・るいの若い頃を演じるヒロイン、娘・ひなた役のヒロインと、3人のヒロインが登場予定。この3人のうち、1人以上をオーディションで決める予定だ。今冬頃、出演者を発表し、21年春頃クランクイン予定。
最近だと全くの無名でNHK『なつぞら』のオーディションを勝ち取った鳴海唯(21)が有名なところだ。『マイラブ・マイベイカー』出演中。彼女のようなシンデレラストーリーを歩むのは誰になるのか楽しみだ。
堀之内礼二郎氏(制作統括)は、「今、新型コロナウイルスの影響で、世の中が重い空気に包まれているように感じています。このドラマの企画を開発している間も、自分たちがやっていることは不要不急ではないのか、という問いと向き合いながら、それでも心を奮い立たせながら準備を進めてきました。大規模な出演者オーディションを行うことも、一時期はあきらめていました」とコロナ禍の難しい状況を明かした。
そんな中、オーディション開催を決めたことについて、「途中で、今こそやるべきなのではないか、と考えを改めました。活躍の機会が失われ、多くの若者の未来が閉ざされてしまっている状況の中、夢をみること、そしてチャレンジすることをあきらめないでほしいと願いました」と、オーディション開催の裏にある真意を語っている。
藤本氏は「いつか2度目の連続テレビ小説を書かせていただく機会に恵まれたなら、きっと書こうとあたためていた題材があります。それが『NHKのラジオ英語講座』です。1925(大正14)年に日本でラジオ放送が開始されたその年に、英語講座は始まりました。その歴史をひも解いていくことは、そこに百年の物語を見つけ出し、紡ぎ上げることと同義です。とても自然な成り行きで三世代のヒロインが誕生しました。小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです。毎日15分だけ、おつき合いいただけましたら幸いです」と語ってくれた。
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