渡部建「公開処刑」で同情票を獲得『ガキ使』収録に質問が集中で…リポーターの質問力を疑問視?
会見で異様に見えたレポーターの正体
アンジャッシュ渡部建の記者会見が3日に行われたが、1時間40分に及ぶ会見ではプライバシーに踏み込みすぎた質問や答えようのない質問が繰り返され、「渡部いじめ」「記者の神経を疑う」とネットでは批判が飛び交っている。
“多目的トイレ不倫”が報じられてから半年たった12月3日、ようやくアンジャッシュ渡部建が謝罪会見を開いた。
前日から、会見を開くことが発表され、多くのウェブメディアで生中継されることとなった。当日の朝にはネットニュースに『覚悟のフルボッコ会見』という見出しが踊るという異様な事態に。
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なぜこのタイミングでの謝罪会見となったのか。
「『週刊文春』に不倫をスクープされて間もなく、同誌のインタビューに応じて“独占告白90分”というかたちでNGなしの質問に答えました。渡部さんと所属事務所としてはこれを禊として、半年くらいの謹慎ののちに復帰という算段だったそうです。
しかし、今回“年末の『ガキ使』で復帰”報道が出たあと、世間から猛バッシングを受け、“まだ全然許されていない”と認識の甘さに気づいたそうです」(スポーツ紙記者)
そうして急造された会見だったからか、渡部さんは受け答えは終始しどろもどろなかたちに。それもそのはず。渡部を囲うかたちで行われた現場には、厳しい質問を投げかける女性レポーターたちの姿が──。
女性レポーターならではの質問も
「(不倫の)お相手が複数いるが、性的なことに依存しているということでしょうか?」
「なぜトイレだったのか、をまだうかがってないんですけど」
「女性に1万円を手渡したのはどういう意味か?」
矢継ぎ早に投げかけられる厳しい質問の数々と、回答の詳細を掘り下げられた渡部は「馬鹿なことをした」「いいかげんなことをしてしまった」と繰り返し、真意をぼかす場面も少なくなかった。
生放送が行われたネットメディアのコメント欄でも「女性レポーターたち凄いな……」といったコメントも多々見られた。
なかにはワイドショーでおなじみの長谷川まさ子、平野早苗、島田薫ら有名リポーターらの顔ぶれも。女性たちばかり集まっている理由はなんだろうか。
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏に聞いてみると、
「有名男性レポーターたちは離婚歴があったり、“脛に傷のある”人たちが多いという事情もあり、質問が手加減しがちになってしまうこともある。なので、こと男性芸能人の不倫会見に関しては女性が集まりやすいという傾向が多いですね。
東出昌大さんが公の場に出てきたときも女性ばかりだったかと思います。当然、質問も女性目線になりがちで、厳しい口調になっていたのにはその影響もあるでしょう」
なぜ“囲み”での会見だったのか
確かに、渡部の「(自粛中は)家事は分担している」という発言に対し、「家事を全部やるくらいの贖(しょく)罪の気持ちはないのか」と返したり、「佐々木希さんという奥さんがいながら……」といった言葉を繰り出す女性レポーターもいた。
また、2時間弱行われた会見内では角度を変えて“同じ質問”繰り返している場面も見られたが、
「これは芸能レポーターや取材記者における質問の鉄則ですね。警察の尋問と同じで、似たようなことを聞くことでボロが出るのを待つというかたちです。また、集まっているレポーター同士は事前に打ち合わせもしないので、質問がかぶるということもあるのかもしれません」(同前)
女性レポーターが多かったこと以外にも疑問点はあった、と現場にいたスポーツ紙男性記者は語る。
「ひとつ疑問に思ったのは、なぜあの広めのホールで“囲み取材”の形式をとったのだろうということです。
コロナ禍のご時世ですし、通常の会見のように机と椅子を用意したほうがソーシャルディスタンスを保てたのではないでしょうか。
入り口で新しいマスクとフェイスシールドが配布されましたが、それは囲み取材という密な状況だからにほかならない。
“囲み”の方式をとることで、現場に集まれる記者・レポーターの人数を制限したいという考えもあったのでは?」
まさにフルボッコ会見のなか、これが唯一仕込むことができた策だったのだろうか…?
リポーターの質問力を疑問視
渡部さんの口から何が語られるのかに注目が集まった約2時間の会見でしたが、ネット上ではレポーターの質問力に首をかしげる声が噴出。
渡部さんの行いは非難を浴びて当然のことではありますが、リポーター陣は矢継ぎ早に同じ内容の質問を投げかけ、渡部さんの言葉のほころびをすかさず突くなど袋だたきにしている印象がぬぐえず、ネットでは
「『渡部さんにとって多目的トイレとはどういう場所なんですか?』という質問、最悪なアナザースカイみたいだな」
「回答にはさほど興味はないが、とにかく相手の狼狽えるさまが見たい を目的としてるのがあからさま過ぎ」
といった意見も散見されました。
またとある男性リポーターからは、「われわれもガキの使いで来てるわけじゃないんで」という皮肉めいた発言もあり、これにはさすがに会場からも冷めた笑いが起きていましたが、ネット上では
「“渡部が可哀想”という感情を起こさせて渡部の好感度を取り戻そうとする緻密な作戦なのかも」
「渡部の狙いが『レポーターにわざと気持ち悪い質問を連発させて自分のキショさを消す』だったとしたらかなりの策士」
など、ベテラン芸能リポーターたちが罵詈(ばり)雑言を浴びせることで、渡部さんへの同情が集まる必要悪ととらえる向きさえあります。
お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次さんは日本テレビ系『スッキリ』で、「心ない質問というか、イラッとしたのは渡部を小馬鹿にするような感じがあった」「なんでマウンティングしちゃってんのそこ?気持ち悪くねえか?」など報道陣の姿勢を疑問視した。
歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんはTwitterで「そりゃあ理由があって会見を開いてるんだけど、人間の追い詰められたヤバい顔とゆうかギリギリの精神状態を見るのって本当にきち~」と見ているだけで心が摩耗する会見だったとコメント。
『ガキ使』収録に質問が集中
一方で、回答を用意できていなかった渡部にも「なぜ会見を開いたのか?」「印象は良くならない」と厳しい声が飛ぶ。
渡部が特に答えに窮し、記者たちが何度も何度もしつこく聞いていたのは、「テレビ収録を済ませ、復帰予定だから仕方なく謝罪会見を開いたのか?」ということだ。
渡部は、11月末に一部で、日本テレビ系大みそか特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「絶対に笑ってはいけない大貧民 GoToラスベガス24時!」で地上波復帰すると報じられた件について質問が集中すると「収録に関して、本当に申し訳ない。それに関しては本当に申し訳ない」と肯定も否定もしなかった。
その上で「放送前の番組内容に関しては、私の口からは言えない。大きな矛盾があると思うが、世間様の声を聞いて謝罪会見をしなければと」と、謝罪前に『ガキ使』の収録が済んだという報道への、世の中の批判が沸騰したことが会見を開いた大きな要因だと吐露した。
取材陣からは「謝罪の前に仕事か?」「番組名は言わなくて良い。仕事を始めているか、始めていないかだ」と追及の声が相次いだ。中には「我々は(会見場に)ガキの使いで来ていない!」との厳しい声もあった。
渡部は「すみません、ちょっと申し上げられないというか。最初に謝罪すること以外、他意はない」、「申し訳ありません。すみません。え…申し上げられません」、「記者会見をせず、どうするんだという声があった。昨今の報道で1日も早くやった方がいい」と、しどろもどろの回答を繰り返し、ひたすら頭を下げ続けた。
会見前に、ダウンタウン松本人志が、ツイッターで「あえて会見の前に。。。オレと渡部の共演は当分無いと思うよ~。」とツイートした件を引き合いに「収録した番組は、お蔵入り?」と聞かれると「諸先輩にご迷惑をおかけした」と謝ることにとどまった。
収録が11月18日という一部報道を受け、その日、何をしていたかと聞かれると「細かいことは答えられない」と言い、はなをすすった。
復帰報道を見た時の思いについて聞かれると「復帰に関しての皆さんの意見を聞いて、そういう感情…早いんではないかとお思いになる方が多いんだなと思った」と答えた。
先に謝罪すれば、そんなこともなかったのでは? と聞かれると「先に謝罪会見をやって、自粛に入れば、こんなことはなかった」と後悔した。
『ガキ使』収録は箝口令
11月、渡部が大晦日の『ガキ使』への出演でテレビに復帰すると一部で報じられた。
すでに収録は済んでいると見られ、松本人志は22日の『ワイドナショー』で「ルール違反も甚だしい」と先行報道に不快感を示していた。
松本は「あの番組は、誰がゲストでどこで出てきて何をするのか、我々は知りたくない。ずっとドッキリを仕掛けられる受け身の側だから」
「収録前にネットニュースで知らされるって。考えられない」と文句を言った上で、実際に収録現場に渡部が登場したあとに「ネットで知ってたわ」と思ってしまったと話した。
これはつまり、本当に渡部が収録に参加したと認めたことになる。
だがその後、「あまりに反発が大きい。渡部の収録部分はお蔵入りになるだろう」と報じられ始め、会見で記者たちは「収録したのか、していないのか」「オファーはあったのか、なかったのか」と執拗に尋ねた。
渡部はどの質問にも「私は申し上げられないんです」と口を閉ざし、箝口令が敷かれていることを伺わせた。
お笑い芸人がバラエティ番組に出るのか出ないのか、全くどうでもいい問題だが、まるで犯罪者を取り調べるかのような時間が長く続いた記者会見。なぜこのような不毛な時間が流れたのか。
松本激怒で日テレが口止めか
「日テレは人力舎へ、『番組については絶対に何もしゃべるな』と依頼していました。なぜかというと、事前に情報が漏れたことに対して、やはり吉本興業……というより松本人志さんがかなり怒っているためです。
一報が流れ出てしまったこと、それをねじ伏せられなかった日テレと人力舎に怒り心頭のようです。吉本はダウンタウンに関してだけは異常に気を使っていて、名前に傷がつくことを極端に嫌います」(週刊誌記者)
日テレとしては、話題性獲得のため渡部には絶対に出てほしかったのだという。同番組での不倫禊ネタはこれまで成功しており、なんだかんだ批判があっても視聴率が取れることは間違いないからだ。
「人力舎もこの番組を経由してTOKYO MXでの復帰を検討していたと聞きました。ただ、それは流れてしまいそうですね。
しかし、あれだけ追い詰められても最後まで口を割らなかった渡部さんに、日テレは大きな貸しを作ったことになるので、本格的な復帰は日テレが請け負うだろうと見られていますね。《中略》
何も解決しない会見だったとはいえ、「気持ち悪いけど、そこまで責められること?」と同情票も集まりつつあり、渡部側にはメリットもあったようだ。
坂上「ガキの使いじゃない」に激怒
俳優の坂上忍が4日、フジテレビ系『バイキングMORE』で、3日に行われたアンジャッシュ・渡部建の会見で一部報道陣が「我々もガキの使いで来てるんじゃない」と言ったことに「渡部君を嘲笑するやり方はあってはならない」と怒りをにじませた。
番組では冒頭から渡部の100分会見をいろいろな角度で議論したが、その中で、坂上が怒りをにじませたシーンのVTRも放送された。
それは渡部が出演した番組について「自分からは何も言えない」と詳細を明かさなかったことに、一部記者から「我々も『ガキの使い』できてるんじゃないので」と、渡部が収録に参加したと報じられた特番のタイトルをもじった質問を浴びせたシーンのVTRが流された。
これに渡部は「すいません。申し訳ございません」と平謝りだったが、坂上は「そもそもの発端は渡部くんです。会見のタイミングも分からない、なおかつ番組のことも一切言えない。記者もいらだつ気持ちはわからないでもないが、ああいう形で渡部くんを嘲笑するやり方はあってはならない」とキッパリ語った。
坂上はリポーターや記者たちについても「会見って、リポーターさん、記者さんも見られている中で、ああいうような、ガキ使タイトル引っかけて、どこの番組か知らないけど使いどころを自力で作るみたいなやり方は、ちょっと許せなくなっちゃった」と怒りは収まらない様子。
報道陣が「厳しくやるのは理解できなくもない」とも語ったが「昨日のを見ちゃうと、あなたたち、どんだけ偉い人なんだと映っちゃった」と最後まで厳しい表情を崩さなかった。
・あの場にいた芸能リポーターーは実は4人だけ
・残りはテレビ局のディレクターやプロデューサーなど
・リポーターは手心を加えていたしもうやめればと思っていたが立場上いえない
・「こっちだってガキの使いじゃない」も有名なディレクター
「渡部建」をもっと詳しく
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