最上もが、舞台降板を発表――誠実な謝罪と“舞台への敬意”ににじむプロ意識

タレント・俳優・モデルとしてマルチに活躍する最上もがさん(36)が、出演予定だった舞台『山潜り-YAMAKUGURI-』(8月6日~10日・新宿村LIVE)を降板することを26日、スタッフの公式Xアカウントを通じて発表した。開演まで11日というタイミングでの発表は、異例ではあるが、その背景とコメントには最上さんの誠実な姿勢がにじんでいる。

■ 降板の理由は「準備期間の不足」 苦渋の決断を明かす

最上さんは「本番に向けてスケジュールの調整を重ねてきましたが、どうしても十分な準備期間を確保することができず…」と理由を説明。関係各所との協議の末、「舞台に立つことが難しい」という判断に至ったことを明かした。

舞台は生の空間で行われるため、演者の準備状況や体調がクオリティに直結する世界。中途半端な状態でステージに立たないという選択は、責任感と舞台へのリスペクトからくるものだと感じられる。

■ 誠実な謝罪と、関係者への配慮

「最後まで舞台に立つことを目指していましたが、このような結果になってしまい、大変申し訳ありません」と綴り、観客や関係者に対して何度も謝罪。さらに「素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんによる本公演が、素敵な時間になることを祈っています」と、舞台の成功を願うコメントで締めくくった。

降板を「自分の失敗」として処理するのではなく、舞台全体に対する敬意と信頼を込めたその言葉には、プロフェッショナルとしての矜持が感じられる。

■ 代役は谷口布実さんが担当

最上さんが演じる予定だった「お雪/すみれ」役は、女優・谷口布実さんが務めることも併せて発表された。舞台公式サイトでも代役の情報が更新され、公演に向けた体制が整えられている。

■ 総評:降板という決断の裏にある“責任と覚悟”

舞台の降板はネガティブに受け取られがちだが、今回の最上さんの対応はむしろ、舞台という芸術に対する真摯な姿勢を印象づけるものとなった。

準備不足のまま出演することよりも、作品の完成度と共演者への敬意を優先した判断は、観る側にとっても納得のいく説明だっただろう。最上さんの今後の活躍にも、変わらぬ期待と応援が寄せられていくことは間違いない。

 

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