東宝は15日、都内の本社でラインアップ発表会見を開いた。
席上で、吉田充孝映画営業部長(49)は、スタジオジブリの2001年のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の歴代最高興収308億円の記録を、316億8000万円に差し替えると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休業した全国の映画館が営業を再開した6月から8月まで行った企画「一生に一度は、映画館でジブリを。
」で、8億8000万円の興収を上げており、その興収を上乗せした形で興収を差し替えた。
同社配給作品の「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が、13日に興収302億8930万7700円、動員2253万9385人を記録。
「千と千尋の神隠し」の308億円の記録更新まであと6億円だったが、更新のハードルが14億円と高くなった。
それでも、吉田映画営業部長は「326億8000万は、11月下旬に更新するのではないか?
」との見通しを示した。
報道陣からは、このタイミングで「千と千尋の神隠し」の興収差し替えを発表した意図を問う質問があった。
東宝の市川南常務取締役は「例年、この時期に発表する。
ここで発表とジブリさんと決めていた」と説明。
同社として「千と千尋の神隠し」の興収308億円を正式に発表していないとした上で「鬼滅に抜かれてから訂正すると後出し感で満載。
13日がタイミングのギリギリだった。
皆様、誤解されませんように。
」と苦笑いした。
▼歴代映画興行収入ランキング1位『千と千尋の神隠し』(326億円)2位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(302億円)3位『タイタニック』(262億円)4位『アナと雪の女王』(255億円)5位『君の名は。
』(250.3億円)