女優の「のん」(27)が、映画「私をくいとめて」で第30回日本映画批評家大賞の主演女優賞を受賞した。
映画のあらすじは、のんが演じる主役のみつ子の物語。
みつ子は31歳独身の単身生活を楽しむ、おひとりさまだ。
彼女がひとりでも楽しく生活している理由は、脳内に相談役の「A」がいるため。
迷うことがあったときなどは、いつも脳内の「A」が正しい答えに導いてくれていた。
そんな独身生活がこれからも続くと思っていたある日、みつ子は「多田くん(林遣都)」という年下の営業マンであるに恋をしてしまう。
ひとりの気楽な生活にすっかり慣れてしまっていたみつ子だったが、一歩前に踏み出していく。
20代のころのように勇敢になれない自分に対して戸惑いを持ちながら、進もうとするみつ子にどのような変化が起きていくのか。
原作は「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞した「綿矢りさ」さんの同名小説だ。
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受賞のスピーチでは「心からうれしく思います」としみじみ語り、監督賞を受賞した大九明子監督についても、「やった!
という気持ちでした」とにっこり笑った。
そして、のん自身が数年ぶりの実写映画主演であることにふれて、「主演のいいところはたくさん出番があって、ずーっと演技をしていられる。
それが幸せなところ。
その充実感を久しぶりに味わうことができました。
みつ子に選んでくれた大九監督に感謝の気持ちでいっぱいです」と感慨深く語っていた。
「映画という娯楽は人間にとって必要必須なもの。
私も、これからも、その道を頑張って行きたいと思います」と挨拶した。