松たか子。
10代後半からテレビドラマや舞台に出演し、映画主演もはたす。
歌手としての活動も始め、紅白歌合戦にも出場。
いわゆるマルチな才能で活躍する梨園のお嬢様女優ですよね。
ですが、最近は品のいいお嬢様の枠からあえてはみ出すため、わかりやすいやさぐれた設定の女を引き受け好評になっています。
その転機になったのは、西川美和監督の映画『夢売るふたり』だと評価する人もいます。
簡単に言うと、夫婦共謀で女性を騙して金を搾取する詐欺を働いていく役柄です。
この作品を見事に演じきり、繊細さ、図太さ、たくましさが複雑に入り乱れた女性を演じ、そこに名家の令嬢の面影はありませんでした。
かつてのドラマが許さなかった女性の日常を、松たか子はしれっとやってのけ、世間の評価は右肩上がりに。
それに、歌声も自然と耳に流れ込んできて、染みこんでくるような感覚ですよね。
こちらも人を虜にする魔力があると思います。
弱さ
・うしろめたさ・他人事で片付けることができるずうずうしさ。
それに不幸、悲劇を内に秘めながらも立ち止まることはない。
そんな女を演じきる松たか子は、現在放送中の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジ系)でも業界関係者から高い評価を受けています。
一見楚々としているようですが、日頃から頻繁に歯ぎしり、舌打ちをして毒づき、世や人を密かに呪ったりする役どころで、時には正々堂々と呪う事もあります。
厄介な思いをストレートに吐露することをいとわない役で、世間体や常識といったものを一蹴し、自分と大切な人を全力で守る彼女が最近の松たか子とオーバーラップします。
これからも、古い伝統、習慣にとらわれず、我が道をありのままに進んでくれたら、ファンとしては楽しみですよね。